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パワポの便利機能として重宝
パワーポイント (以下、パワポ) では加工した画像や写真も、オブジェクト(図形)も「図として保存」(画像にして保存)することが可能です。外部のプログラムでも流用可能な画像・写真にして保存する機能です。便利な機能としてかなり重宝しています。
ワードでは?
〇 ワードでは加工した画像のみを「図として保存」することが可能です。
× オブジェクト(図形)を「図として保存」することができません。
(2019年11月時点)
情報アップデート!!
Microsoft 365 の最新版 Word バージョン 2011 (ビルド 13426.20308) で確認したところ、ワードでも以下のようになっておりました。(Word 2011ではないですよ。。) (2020年 12月末時点)
〇 画像のみを「図として保存」
〇 オブジェクト(図形)を「図として保存」
エクセルでは ?
エクセルではこの「図として保存」がありません。現状、Officeではパワーポイント(以下、パワポ)とワードでしかできないので、 エクセル からパワポやワードに貼り付けて「図として保存」 を行います。(2019年11月時点)
✖ 画像のみを「図として保存」
✖ オブジェクト(図形)を「図として保存」
情報アップデート!!
Microsoft 365 の最新版 Excel バージョン 2011 (ビルド 13426.20308) で確認したところ、エクセルでも以下のようになっておりました。(Excel 2011ではないですよ。。) (2020年 12月末時点)
〇 画像のみを「図として保存」
〇 オブジェクト(図形)を「図として保存」
使い方 1. パワポにて – 写真
1. 例えば、画像を選択して『図の形式』→『アート効果』で写真を加工したとします。( .pttxの中で加工した画像・写真を保存したいような場合。)
2. 加工した画像を右クリック→『図として保存』を選択してください。
3. 『ファイル』名で名前を付けて、『保存』ボタンを押してください。保存が可能です。
4. 加工済みの画像がこのような形で保存されます。画像サイズの指定等はパワポで表示の大きさを変更しながら、保存してみてください。手元の環境で試したところ、「表示の大きさ」と「保存したファイルの大きさ」は比例していました。
(*注1) ちなみに画像としての形式は, .gif, .jpg, .png, .tiff, .bmp, .wmf, .emf, .svg で可能です。ベクターグラフィックスが含まれているのは良いところかと思います。下記で図形を保存できるようになっているのですが、その際に拡大・縮小してもその倍率できれいに表示できるようになるからです。
(注2) インターネット検索でしらべていると、『画像や写真が「図として保存」を使うとボケる』『解像度が低くなる』『縦横比が変わる』となっていましたが、テストした感じではそのような感じは見受けられませんでした。もしかすると、作業された方の画像の表示サイズが小さかったり、縦横比が変わっていたからかもしれません。もし、そのように感じたらやり直してみることをお勧めします。
使い方 2. パワポにて – 図形
1. 以下のような図形も保存可能です。『図形の書式』→『図形』→縦書きテキストと円を追加したような図形です。
2. オブジェクトをまとめて選択して、『右クリック』→『図として保存』 を選択してください。
3. 背景の透けた画像として保存することが可能です。(パワポで円の背景の塗りつぶしをなしに指定、透過画像が自動的に保存。PNG がおすすめなのですが、画像形式によるかと思いますので、必要な画像形式で試してみてください。)
4. 背景のある画像として、保存することが可能です。(パワポで円の背景の塗りつぶしを白に指定)
使い方 3. ワードにて-写真・画像は〇,図形も〇に
パワーポイントとのときと同様に、画像は『図として保存』が可能です。下のキャプチャー画面のメニューをご覧ください。
ところが、図形はパワーポイントの時と同様に保存できません。こちらを画像として保存したい場合は、パワポに貼り付けてから『図として保存』を使用します。 (2019年11月時点)
このページのトップでも説明しましたが、最新のワードでは図形でも 『図として保存』 が使用できます。(2020年12月末 Word バージョン 2011 (ビルド 13426.20308) 参照)
使い方 4. エクセルからパワポにコピペ
エクセルでは、画像でも、図でも、「図として保存」機能はありません。 ですので、エクセルからパワポにコピー&ペーストを行い、パワポ側で画像としての保存を行います。 (2019年11月時点)
このページのトップでも説明しましたが、最新のワードでは図形でも 『図として保存』 が使用できます。(2020年12月末 Excel バージョン 2011 (ビルド 13426.20308) 参照)
以下のようにエクセルでも写真と図形の「図として保存」ができるようになりました。
使い方 5. エクセルから ペイントにコピペ
そのままです。図での解説も必要ないかと思います。エクセルで編集後、貼り付けてみましょう。貼り付けてみましたが、思ったより大きさは少し小さいかもしれません。。
個人的に不思議
なんで、こんな便利な機能エクセルで行えないのか不思議でなりません。ワードで図形を「図として保存」できないのもいまいちよく理由が分からず不思議。。 ワードを含むバージョンか、パワーポイントを含むバージョンを買ってよ(ライセンス含めて)というようにしたいのかなぁと想像したりしています。
というのも、パワポ自体がAdobe Illustrator(イラストレーター・通称イラレ)のような使い方も可能だから?かなと思ったりします。こまかな作業はプロ用のイラストレーターでやるに越したことはないのでしょうが、『パワポ イラストレーター 違い』で検索してもらうとわかるように、その検索ワードとは裏腹にむしろ類似点ばかりがリストアップされています。
エクセルになじんでいる人にはやはりパワポの方が学習コストが低いのと、あと、イラストレーターとっつきにくそう・高そうみたいなところからきているのかもしれません。
考えてもみませんでしたが、パワポとイラレ、真剣に比較してみても面白いのかもしれないですね。
VSTO,VBAで使う関数は?(技術的な話)
PowerPoint の場合
Shape.Export Methodを参考にして、Shape(図形を保存できそうです。)サンプルはこちらを参考に“How to Export Shapes as Images in PowerPoint in C#, VB.NET”コーディングできそうです。
Excelの場合
Shape.Export()がありませんので、ChartオブジェクトのExportメソッドをもちいます。実例はこちら。(Excel.Shapeで探してもなし。)
クリップボードに貼り付ける関数はあるので、Shape.CopyPictureを使って、クリップボードの中身を画像として保存もありかと思います。
Wordの場合
Shape.Export()がありません。(Word.Shapeで探してもなし。)InlineShapesの関数にもない。
またクリップボードに貼り付ける関数もなし。Officialな関数ではネットからは検索しきれませんでした。
代替案は、こういう感じのクリップボードへの貼り方ですね。
むー、いろいろとややこしい。。